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あれ?
なんで瀬那川はとぼけるんだろう?
そんな疑問を感じた瞬間、紺野君が挑発的な瞳に変化する。
「俺の知り合いの子が惚れてた先輩…瀬那川って人なんですけど。
彼氏さんとよく似てたんで、同一人物かなと思って」
ビンゴ!なんて笑って言える状況じゃなさそうなので私は黙ったまま瀬那川の横顔をちらっと見た。
けれど相変わらず無表情な瀬那川の顔に嫌な予感しかしなくて。
信号が青になって3人並んで横断歩道を渡り切った時、ようやく瀬那川が口を開いた。
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