Act.7

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「誰?その女」 「え?」 瀬那川の言葉に首を傾げた紺野君。 けれど瀬那川はやっぱり無表情のまま、冷たく言葉を続ける。 「俺に惚れてたとかって女だよ」 「あ、じゃあやっぱり彼氏さんは瀬那川蓮都さんなんですか?」 「だったらどーなの?」 なんだか喧嘩腰にしか聞こえない瀬那川の声に、私までが緊張してしまう。 こんな瀬那川見た事ないし。 「いえ、別にどうこうって訳じゃないけど。 ああ、ちなみに知り合いの女ってのは、有坂小雪ってヤツです」 その名を言われた途端、瀬那川の眉がピクリと動いたのを私は見逃さなかった。
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