1784人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
企画部のオフィスで言い合いをする、楠田部長と葉月に他の社員はまた始まってるよとでも言わんばかりの表情で私と瀬那川に目配せする。
まぁ確かにこの二人がやり合うのはいつもの事で、ある意味私たちも慣れっこ。
「オカマで何が悪いの?!アタシがオカマだからってアンタに迷惑掛けた事ある?!」
「あるわよ!私の翔平くんに何したのよ!!」
「翔平って誰?」
「歌舞伎町のCROWNのホストよ!」
「ああ、あの子ね。
客商売してるくせに、お股をちょっと触っただけでビビって逃げちゃうような男、ホストの風上にも置けないわ。
あんな男にちょっかい出すのは辞めときなさい」
…もはや仕事の話から逸脱している二人の会話に私は呆れつつ阻止に入る。
最初のコメントを投稿しよう!