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「本気で俺を惚れさせて」
「…ばかじゃないの?」
「ふはっ」
楽しそうに笑った瀬那川だけど、私は心中穏やかではなかった。
だって…やっぱり瀬那川は私が好きな訳じゃないって現実をまた突きつけられたのだから。
99日間もこんな中途半端な関係を続けて、いったい何の意味があるんだろう。
こねたハンバーグの形を整え、フライパンで焼き始めた瀬那川がにっこり笑って私を見つめる。
「ハンバーグの形、ハートにしといた」
「意味わかんない」
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