Act.7

39/40
1785人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
けれど出来上がった豆腐ハンバーグも、昨夜から仕込みしておいたキャベツの浅漬けも。 そしてやけに身体に沁みる温かい味噌汁も、全てが私の好みの味付けで満足感に満たされる。 「瀬那川ってさ…」 「……………」 「れ…蓮都ってさ、お母さんみたいだね」 「どーいう意味ですかそれ」 ふはって笑うその顔も、人さし指をかけて味噌汁のお椀を持つ癖も何もかもが新鮮で。 恋から遠ざかっていた私には眩しすぎる。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!