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「部長も葉月もいい加減にして下さい。
表参道のカップケーキ買って来ましたから。
葉月も食べてく?」
私の言葉にそれまで鋭かったふたつの瞳がキラキラと輝く。
すかさず部長のデスクに瀬那川が置いたカップケーキの箱には、色とりどりのパステルカラー。
「やだー!なにこれ超可愛い!!」
「私ピンク~」
早速箱に伸ばされた葉月の手を楠田部長はピシャリと叩いた。
「ピンクはアタシの!」
「えー?私もピンクがいい!!」
まるでおねだりする子犬のような目で楠田部長を見つめた葉月。
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