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「…面倒くさい子ね。じゃあ半分こよ」
「わーい!」
しっかりと半分に分けたピンクのカップケーキを、葉月に手渡した楠田部長は満面の笑みでそれを口に運ぶ。
「うーん、このクリームもっとストロベリーの味を濃くしてもいい気がする」
首を傾げながら言った葉月に楠田部長はにっこりと笑って。
「そうね、ちょっと甘さだけが際立っててイマイチねぇ」
「酸味が足りてないよね」
「使う苺の種類変えたらいいかもしれないわね」
ポンポンと言い合う二人の会話は、まるで開発会議そのもの。
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