Act.7

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「…面倒くさい子ね。じゃあ半分こよ」 「わーい!」 しっかりと半分に分けたピンクのカップケーキを、葉月に手渡した楠田部長は満面の笑みでそれを口に運ぶ。 「うーん、このクリームもっとストロベリーの味を濃くしてもいい気がする」 首を傾げながら言った葉月に楠田部長はにっこりと笑って。 「そうね、ちょっと甘さだけが際立っててイマイチねぇ」 「酸味が足りてないよね」 「使う苺の種類変えたらいいかもしれないわね」 ポンポンと言い合う二人の会話は、まるで開発会議そのもの。
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