Act.8

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「瀬那川、早速試食させてもらおうか」 「そうですね」 頷き合って私たちは、茶色く染まったベーグルを口に運んだ。 途端にふわりと鼻に抜けたカスタードともちもち感の増した食感に自然と笑みがこぼれる。 隣でもぐもぐと口を動かしていた瀬那川も、満足そうに笑って言った 。 「課長、これで決まりですね」 「そうね。 富樫さん、これで企画提出行きましょう」 私の言葉に富樫さんも嬉しそうに目を細める。
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