Act.8

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「…あの…友哉?」 私の問いかけに友哉は、重たそうに口を開く。 『いや…違うんだ。 あのさ…瀬那川って映見に惚れてんの?』 …それは…。 「違うよ」 そう答えながらもチクリと私の胸が痛むのはきっと気のせいだ。 けれどそんな私の心情とは真逆で、電話の向こうの友哉は安心したみたいに小さく笑った。 『そっか…はは…じゃあ俺の余計な心配か』 「うん。だって瀬那川は…ただ私の部下ってだけだから」 『だよな…』 あれ…なんだろう。 この胸の中で確かに感じている罪悪感。
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