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葉月と共にマンションを出て、会社へと向かう道のり。
何となくお互いがガックリとうなだれながら、まだ蒸し暑い歩道を歩いていた時だった。
「津川さんおはようございます」
後ろから聞こえた声に振り返ると、そこには太陽に負けないくらい眩しい笑顔を浮かべた…タケル君。
「あ…紺野くんおはよう…って家、この辺なの?」
「はい、そこの2階建てのコーポなんです」
紺野くんが指さしたのは、たった今通りすぎて来たばかりの新築のコーポだ。
…そっか…だからこんなにも遭遇するのか。
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