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「あのね、紺野君、少し聞きたい事があるんだけど…」
「はい、何ですか?」
「あの…せ…瀬那川のことで…」
葉月の手前、ちょっと言いにくくかったけれど、どうしても気になるんだから仕方ない。
やっとの思いでそう言った私に紺野君はクスリと笑った。
「いいですよ。
だけど今日はこれから別のバイトが入ってるんで時間ないんです。
なので後日でもいいですか?」
「あ、うん、だけど私来週からは出張で留守になるから…」
「じゃケータイの番号でも交換しましょうか」
そう言いながら紺野君はポケットから携帯を取り出した。
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