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じーっと無言のまま、携帯番号を交換する私と紺野君を見つめる葉月の目が怖いけど。
これは何故瀬那川が私の元へ百夜通いをするのか、その理由を見つけるための手がかりのひとつなのだ。
まぁ理由を説明すれば葉月なら分かってくれると思ってたし、とにかく今は瀬那川のいない時だけに、私もこのわらしべを掴むために必死だった。
「じゃあ出張から戻ったらでいいので都合いい時に連絡ください」
「ありがとう…」
ニッコリと笑顔を浮かべ、私と葉月に挨拶をすると紺野君は駅の方向に向かって走り去って行った。
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