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遠ざかって行く紺野君の背中を見つめながら葉月が呟く。
「映見、説明してごらんなさいよ」
「あのね、実は…」
紺野君との出会いから、瀬那川と紺野君が同じ大学だったこと、そして…有坂小雪という女性のことを説明した。
「だから私の知らない瀬那川を紺野君は知ってる気がしてね。
ちょっと聞いてみたいなーと…」
「その気持ちは分かるけどさぁ…大丈夫なのあの子?」
「ど…どういう意味で?」
聞き返した私に、葉月は笑いもせずに言葉を投げつける。
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