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それを見つめながら瞳を揺らしていると、テーブル越しから伸びて来た瀬那川の手が私の頭をポンポンと叩いた。
「大丈夫。葉月さんも自分でどうしても処理出来なくなったら映見の所に来るから」
「……うん……」
「今は、葉月さんの気が済むまで、そっとしておいてあげな」
やっぱり瀬那川は軽薄なんかじゃない。
つくづくそう感じた。
何も言わなくても、私の思いだけじゃなく葉月の思いまで分かってくれる瀬那川は…。
───すごくあったかい。
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