Act.11

27/33
1318人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「あのね、楠田部長の事なんだけど…」 「うん」 「あの人がオネエになったいきさつって友哉は知ってる?」 「ああ…聞きたかったのってそれ?」 どこかホッとしたような表情を浮かべた友哉に違和感を感じながらも私はコクンと頷いた。 「ずっと前に噂で耳にしたことはあるんだけど…大失恋したとか何とかって…」 「あー…まぁ大失恋って言えば大失恋だけど…」 そこまで友哉が言った時、グラスワインが運ばれて来て話が中断する。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!