Act.11

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「な…なに?」 「それがさ…今日泊まる部屋なんだけど…」 動き出した四角い空間の中にボソッと友哉の声が響く。 「急な出張だったから部屋が取れなくて…」 「…は?」 「うん、ツインしか空いてなかった」 ……な……なんて?! キョトンとしてしまった私に友哉は、気まずそうに頭を下げた。 「だからさっき、聞いたんだよね。瀬那川君と付き合ってるのかって。もし付き合ってたらやっぱそれは気を使うしさ…」 いやいや。そーいう問題よりも…。
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