Act.11

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「まぁ部長も事情を知ってるし、経理部の三浦さんにはちゃんと説明して口止めしておいたから」 あっけらかんとした表情で言った友哉に呆れる。 三浦晴香なんかとてもじゃないけど私は信用出来ないのに。 それを分かってんのか分かってないのか、友哉は開いたエレベーターから歩み出しながら言った。 「三浦さんは一応俺の味方だからさ」 「どーいう意味で?」 「別に変な意味はないけど、まぁ同志かな」 「同志?」 首を傾げた私に友哉は曖昧な笑みを見せながら、ドアにカードキーを差し込んだ。
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