Act.11

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「ま、映見は何も心配しなくていいよ。 変な噂が立つことはないと思うから安心して。 万が一噂が立っても、映見も瀬那川君と付き合ってる訳じゃないなら問題ないだろうし、俺も気にしないしほっとけばすぐ噂なんて消えるしな」 …そう思ってるのは友哉だけだよ。 心で思いながら部屋の入口で立ちつくしていた私の荷物をベッドの脇まで運んでくれた友哉が振り返る。 「映見は窓側のベッドがいいんだよな?」 「あ…うん…」 「まぁ明日は別々の部屋が取れてるから、嫌だとは思うけど今夜だけ我慢してな。俺も映見以外だったら完全にお断りなんだけどさ…映見は気心知れてるから一晩くらいなら大丈夫かなって思ったし」 そんな言い方されたら…断れないじゃん。
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