Act.11

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「工場長、無理はもちろん承知でお願いしています。 しかしこの企画に使うオーガニック小麦は、貴社の小麦粉なくして作れるスイーツではないんです。 必ずこのスイーツはヒットしてロングラン商品になると自分は思います。 そうなれば貴社も経営が安定するのではありませんか?」 黙り込んだ工場長に友哉は、強気の発言をぶつける。 「申し訳ないですが調べさせて頂いたところ、貴社も固定客だった製菓メーカーが生産縮小で痛手を受けているとのことですが。 ここでひと踏ん張りしないと貴社も今後が厳しいのでは?」 ビックリだった。 まさかそんな所まで友哉が調査しているなんて思いもしなかったから。
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