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「それと…彼女は見た目は可愛らしいですが」
そう前置きをした友哉が私にチラリと視線を向ける。
「津川さんは企画部の優秀な課長です。
彼女は今までも多くのロングセラースイーツを生み出して来ました。
今回貴社のオーガニック小麦を推薦したのも彼女です」
…え?
ポカンとした私に友哉はパチンと小さくウインクをすると、工場長にトドメの一言を放った。
「口は災いの元ということわざをご存知ですか?
貴社の今後は津川課長にかかっていると言っても過言ではないんですよ」
その言葉で工場長は一気に顔を青ざめた。
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