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まさにその通りなんだけど。
無言で頷いた私に友哉は小さくため息を吐く。
「だけどさ映見、お前も分かってたろう。
あの工場長、完璧に映見を女だからって舐めてかかってた。
俺はどうしてもそれが許せなかったんだ。
だって瀬那川君をあそこまで育てたのだって映見じゃん」
…違う。
それだけじゃなくて瀬那川本人が努力して来たからだ。
「とにかく小麦粉生産量のアップは決まったんだし、ある意味駆け引きってやつなんだから。
映見の性格では納得行かないかもしれないけど、今更他の製粉会社って訳には行かないんだろうし…今回は我慢してくれよ」
困ったように眉を下げた友哉にしぶしぶ頷くけれど…このスッキリしない感情はいったい何なんだろう…。
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