Act.11

7/33
前へ
/33ページ
次へ
手続きを済ませ、飛行機に乗り込むと早速友哉は瞼を閉じる。 「昨夜は遅くまで営業部長に付き合わされてさ、超眠いから離陸したらすぐ寝ると思う」 「うん」 なんか…違和感というか…もやもやする。 さっきの友哉の『良かった』って言葉の意味は、もしも瀬那川が言ってたことが本当なら…瀬那川と私が付き合ってないってことを友哉は『良かった』って言ったのだろうか? まだ離陸もしていないのに寝息を立て始めた友哉の顔を、思わず凝視する。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1318人が本棚に入れています
本棚に追加