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私と友哉の間に、もう何もそんな感情がなくても周りにはいつまでも好奇の目で観察している人だっているってことだ。
もしもこれで私が瀬那川と付き合ったりしたら、友哉を巻き込んで面白おかしく噂を立てられるかもしれない。
そう考えたら…かつて愛した彼に迷惑を掛けたくはない。
離陸で揺れる機体も気にならないのか、すでに爆睡している友哉を見つめながら思う。
私はもう…社内恋愛なんてしない方がいい。
友哉と別れた時に、そう心に誓ったはずなのに。
シートにもたれかかり閉じた瞼には、何故か瀬那川の少し意地悪な笑顔が浮かんでいた────。
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