Act.12

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ぴったりと密着したのは私と友哉の唇。 唇をこじ開けて友哉の舌先が絡みついた瞬間、ようやく我に返って抵抗を始めても、もう遅い。 あっと言う間にベッドに倒されて、抵抗していた両手を抑えつけられた。 「ん…ふ…」 鳴り続ける携帯のバイブ音と、私と友哉の舌が絡み合う音だけが響く部屋の中。 ───あぁ…もー…無理。 だって心はもうここになくても、この身体は今でもこの温もりを…。 …いや…、やっぱり違うっ!!
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