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抑えつけられた両手を必死に振り払い両手で友哉を勢いよく押し返す。
「だっ…だめっ!」
「……………」
「もう…無理なんだよ友哉」
起き上がってすぐさま距離を置いた私に友哉は悲しそうに笑った。
「知ってる」
「え?」
「映見の気持ちがもう俺にはないことも、映見が瀬那川君に惹かれてることも全部」
「…それはっ…」
「違わないだろ。だって映見はカナダに来てからもずっとココに瀬那川君がいるんじゃないか?」
自分の胸を拳で叩きながら言った友哉に、私は否定する事が出来なかった。
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