1138人が本棚に入れています
本棚に追加
「その時に瀬那川君がさ…俺に聞いたんだよね。
今でも映見が好きなんでしょ?って」
「え…?」
「だから俺はそんな事ある訳ないって否定した。
だって今でも映見が好きだなんて言ったら、ますます周りが面白がるだけだろ?」
「……うん……」
小さく頷いた私に、ふっと笑って友哉は再び話を続けた。
「そしたら瀬那川君…言ったんだよね」
哀しそうな微笑みを浮かべながら友哉は、真っ直ぐに私を見据える。
何故か胸がツキンと痛みを感じて、その続きを聞くのが怖く感じた。
最初のコメントを投稿しよう!