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呆然としてしまった私の姿に友哉は悔しそうに唇を噛む。
「だから俺は瀬那川君に言ったんだ。
遊び半分で映見に手を出したりするなって。
例え別れた女であっても…彼女を不幸にするヤツは俺が許さないってさ…。
そしたら瀬那川君笑って言ってた。
自分にとって映見は大切な上司だから、ゲーム感覚で口説いたりなんてしませんよって。それなのに…」
「…それなのに…?」
「だから100日で映見を堕とせなかったら、その時は黒田さんに返しますって…。
まるでゲーム感覚の発言だろ?」
ぐっと拳を握りしめながら怒りを必死に抑えている友哉の姿に、私は今にも泣きそうな気分を感じていた───。
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