Act.12

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部屋に戻った私は早速携帯を取り出し画面をタップする。 「北海道の製粉会社に出張行ってもらってるから、ちょっと瀬那川に電話するけど」 「うん、俺もこれでメールチェックしてるわ」 ニコリと笑った友哉は、バッグからタブレット端末を取り出し私に揺すって見せた。 まぁお互い仕事でカナダに来ているんだし、部屋に戻ったってそれぞれの仕事はまだ残っている。 すぐさまメールチェックを始めた友哉を横目に、私は瀬那川のメモリーを開いて発信ボタンを押した。
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