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切れた電話を持ったまま、言葉を失っていた私をじっと見つめていた友哉は、半裸状態の私にガウンを着させると自分のベッドへと戻って行く。
「やっぱ良くないよな、こういうの」
「え?」
「ゴメン、俺、どうかしてた」
「……っ……」
「ここで一夜限りの関係を映見と結んだりしたらさ…
俺と映見が一緒に過ごした思い出も何もかも…ぶち壊してしまう気がする。
映見がもしもこんな俺でも前と同じように好きだって思ってくれてるなら今すぐにでも抱くけど…そうじゃないだろ?」
無言になってしまった私に友哉はクスッと笑った。
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