Act.12

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「おかしいな…?」 首を傾げながら電話を切った時だった。 ふわりと背中に感じたのはこの身体が覚えている体温。 後ろからぎゅっときつく抱きしめられた感覚に胸がドクンと大きく波を打つ。 「ちょ…友哉…?」 「ゴメン映見…。ちょっとだけ…このままでいさせて」 「え?」 「…ちょっとだけ…」 ど…どうしよう? このまま肘鉄でも食らわせてこの温もりから逃げるべきか…それともじっとしているべきか。
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