Act.12

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「木島課長が福岡支社の営業部長に同時昇進で転勤なんだって。 だから俺もそれに一緒にくっつけられたらしい」 「…そっか…」 「まぁサラリーマンの宿命なんだろうけど。 村山部長が定年退職でもしなきゃ俺や木島課長は地方勤務から戻れないかもしれないな…」 自虐的に笑いながら言う友哉の声に、私は触れたままの頬を振り切る事が出来なくて。 友哉に言ったように別に瀬那川と付き合っているワケではないのに…背徳心に蝕まれて行く私。
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