Act.15

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「初めて俺が差し出した手に応えてくれましたね」 「え?そうだった?」 「うん。やっぱビールの威力はスゲーな」 そう言って笑った瀬那川の手があまりに温かくて。 すっかり秋の色が深まった夕暮れの中、私は必死に言い聞かせていた。 これは…ただのゲームなのだから。 早く終わらせなければ、と。
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