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けれど瀬那川蓮都という人物をもっと知りたいという欲望と、これ以上瀬那川にハマったら自分が傷つくことが分かり切っているだけに戸惑う。
この年齢になって大失恋とか、正直キツイ。
だから踏み込めない自分がいるのも確かで。
ぐるぐると考えを巡らせていて無言のままだった私に瀬那川はクスリと笑って言った。
「あー、映見は俺に興味ないんだったっけ」
「いやっ…そういう訳じゃなくて…」
「だけど今日は俺の話、黙って聞いててくれたらそれでいいです」
…やっぱり…いつもの瀬那川じゃない。
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