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「もちろん分かってますよ。じゃお疲れ様です」
手短な挨拶を終え瀬那川は私の手から荷物を奪うとそのまま歩き出す。
「ちょ…瀬那川っ!」
けれど私の声には振り向かないまま、背中越しに彼は言った。
「細かい事は家に帰ってから話します。
今は黙って俺の後をついて来てください」
「なんで?」
「だから家に帰ってから…」
「どうしてここにいるの?!」
言いかけた瀬那川の言葉を私は堪え切れずに遮ってしまった。
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