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その声に呆れたように振り返った瀬那川の瞳はどこまでも冷たく私を見下ろした。
「ホントに分からず屋ですね」
「だって何時の便で戻るとか一言も言ってなかったのに迎えに来てたら不思議に思うでしょう?」
ムキになって言い返した私に瀬那川はふうっとひとつため息を吐く。
そしてその瞳を微かに私から逸らすと、小声で呟いた。
「カッコ悪いから言いたくないんですけど」
「え?」
ポカンとした私の姿に、瀬那川はもうひとつため息をつく。
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