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「心配で仕事にならなくて、部長に叱られて。
もう今日は仕事しなくていいから空港で張り込みしてろって言われました」
「…は?」
「だから!映見が心配で仕事ミスったなんて言いたくなかったし」
…何、それ。
そんな言い方されたら…。
戸惑いを隠せなかった私の揺らいだ瞳を瀬那川の瞳が真っ直ぐに見つめる。
大勢の人が行きかうターミナルの雑踏の真ん中で、向かい合ったまま立ち止まっている私と瀬那川の周りの空気だけが止まったかのように空白の時間が流れた後。
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