Act.16

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「ココ。うっ血してる」 そう言いながら彼の指先が、私の乳房の下をグッと押した。 「ち…違…」 「だから空港であんなにも黒田さんが強気だったんだ」 「違う!」 「じゃあ…誰にこれ、付けられたの?」 「…それは…」 言葉に詰まった私を見つめていた瀬那川の瞳が伏せられて。 やがてゆっくりと開いた瞳は、更に冷酷さを帯びていた。
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