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「なぁ兄貴…もしかして兄貴は…」
「俺からはもう蓮都に話す事は何もない。
コンビニスイーツの開発から手を引く時は、SENAフーズが終わる時だ。
もう今の時代、どのみち海産問屋だけでは食って行けないんだよ」
俺の話も聞かずに兄貴はソファーから立ちあがると、足早にリビングを出て行こうとする。
その背中に俺は諦めずにもう一度、言葉を投げた。
「楠田部長はオネエやってるよ」
「は?」
振り返った兄貴の瞳が揺れている。
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