Act.19 Side Rento

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「悔しいかも知れないけれど、黒田友哉って男はそういう男なの。 でも彼はこの会社を辞める時、きっと映見ちゃんにプロポーズするわね」 「その時は近いと思いますか?」 俺の質問に楠田部長は曖昧に笑って見せた。 「まぁここ2年以内ってとこじゃない? でもあの津川映見が一度は本気で愛した男よ。 だから瀬那川ちゃんにとって最強のライバルね、彼は」 ニッコリと笑みを浮かべてそう言った楠田部長。 この人、絶対楽しんでるな。 そう思いながらも俺はその挑発にしっかりと乗っかってやる。
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