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「悔しいかも知れないけれど、黒田友哉って男はそういう男なの。
でも彼はこの会社を辞める時、きっと映見ちゃんにプロポーズするわね」
「その時は近いと思いますか?」
俺の質問に楠田部長は曖昧に笑って見せた。
「まぁここ2年以内ってとこじゃない?
でもあの津川映見が一度は本気で愛した男よ。
だから瀬那川ちゃんにとって最強のライバルね、彼は」
ニッコリと笑みを浮かべてそう言った楠田部長。
この人、絶対楽しんでるな。
そう思いながらも俺はその挑発にしっかりと乗っかってやる。
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