1124人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「三浦晴香と社長の関係を知った時、俺は冴子を手離した事を激しく後悔した。自分が彼女を手離さなければ、あんな男と結婚する事もなかったかも知れないのにってね」
「……………」
「けれどね、彼女は言ったんだ。
きちんと歩の気持ちも龍都の事も考えてそうしたのよってさ」
「…どういう意味ですか?」
そう問いかけた俺に楠田部長はニコリと笑うとほとんど吸わずに燃えつきそうになっていた煙草をねじり消した。
最初のコメントを投稿しよう!