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「龍都がスイーツ開発に着手したのは何年前だった?」
「…6年前です」
「だろ。俺と冴子が別れたのも6年前。
その当時から我が社はコンビニスイーツ開発ではトップ企業だった。
何故この地位を何年も確保して来られたのか分かるか?」
…それってまさか…。
「伸び始めたライバル企業をことごとく潰して来たからだよ。
それがこの会社のトップの考え方だ。
けれど龍都のSENAフーズだけは潰さなかった。
分かるよな?」
「…冴子さんが守った?」
俺の言葉に楠田部長は静かに頷いた。
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