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兄貴を思い続ける冴子さん。
そしてその冴子さんの不幸な結婚を分かっていても、彼女の選んだ人生を黙って見守る事しか出来ない楠田部長。
それが天罰だと言うのなら、神はなんと残酷なのだろう。
そして…そんな楠田部長を見つめ続けているであろう…。
三島葉月さんも。
報われない思いだけが複雑に絡み合っている事に、憤りを感じていても、それぞれが選んだ人生である限り、誰にもその歯車を噛みあわせる事は出来ない。
それが……運命というものだと俺は思う。
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