Act.19 Side Rento

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それでも…。 「蓮都、龍都を止められるのはお前しかいないんだ」 寂しそうに呟く親父の瞳を見つめるたびに俺は言葉を飲み込む。 「分かってるよ父さん。 俺も何かいい方法がないか考えてみるから…。 兄貴に何を言われても、絶対に社長から退かないこと」 俺の言葉に黙ったまま目を伏せた親父が無性に小さく見えたけど。 どうしたら…兄貴が納得してくれるのか。 その答えは結局見つけられないまま、俺は翌朝静岡を発った。
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