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「それとSENAフーズの株もね、水面下で集めてあるから。
蓮都がその気になればいつだって龍都さんから奪えるよ」
薄っすら笑みを浮かべながら言われたその言葉の意味は、嫌でも分かった。
それはつまり、小雪を裏切れば今すぐにでもSENAフーズも彼女は買収するつもりだという事。
おそらく彼女は俺が目指しているのが何なのか、全て把握しているのかも知れない。
正直、ここまで小雪が用意周到だなんて思ってもみなかった。
そして何故そこまで俺に執着するのか。
小雪が愛しているのは兄貴のはずなのに。
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