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電車に乗り込み一応小雪にメールを入れてみる。
『家にいる?』
『出かけてるけど何で?』
『ちょっと忘れ物を取りに部屋に帰るけどスペアキーあるから気にしないで』
『分かった』
小雪が家にいない事にホッとしながら窓の外を見つめた。
久々の東京暮らしだし、小雪も大学の頃の仲間と食事にでも出かけたんだろう。
俺以外の人間と接触するようになれば、小雪も気晴らしになるだろうし、昨夜のように泣いて俺を引き留めるなんて事もなくなって行くに違いない。
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