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「あっ!楠田部長こんばんは!」
貼りつけたような笑みを纏って営業部の連中と共に店に入って来たのは、俺の大嫌いな女。
「あら三浦さんこんばんは。
今日もいい男をいっぱい引きつれて楽しそうね」
嫌味てんこ盛りで返してやった言葉に、彼女は一瞬引きつった笑みを浮かべた。
けれどその団体の最後尾で店に入って来た人物の姿を見た途端、何故か隣の葉月が表情をこわばらせた気がする。
「あ、楠田部長お疲れ様です」
いつ見ても色男な彼、黒田友哉は俺に挨拶をしたあと、隣の葉月を見て小さく笑った。
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