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「馴れ馴れしく触るなっ!」
隣から聞こえた声と同時に、俺と三浦晴香の手の真ん中を切り裂いたのは葉月の手刀打ちだった。
「…は?」
唖然とした三浦晴香にいつの間にか酔っ払いへと化していたと思われる葉月はさらに大声で言い放つ。
「その男は私のだ!」
「…え?」
「楠田部長はっ…オネエだけどっ…私のなのっ!」
クシャッと顔を歪めた葉月の瞳からポロポロと何かがこぼれ落ちて行く様に、その場にいた全ての人の動きが止まり視線が集まる。
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