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「なんか今日の葉月ちゃんペース早くない?」
「飲まずにいれるかっつーの」
「何があったのよ。アタシにも言えないこと?」
俺の問いかけに葉月はひとつため息をついた。
「…部長にも言えない過去だってあんのよ」
「過去の男のことでそんなため息ついてるの?」
「そーやって誘導尋問みたいなことしないの!」
ぷっくりと頬を膨らませた葉月に思わず笑みがこぼれてしまう。
ホントにこの女は表情が豊かで…あの頃の冴子にそっくりだ。
そんな事を思いながら俺も3杯目のソルティドッグを口に運んだ時だった。
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