Act.28 Side Ayumu

9/36

1283人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「なんか今日の葉月ちゃんペース早くない?」 「飲まずにいれるかっつーの」 「何があったのよ。アタシにも言えないこと?」 俺の問いかけに葉月はひとつため息をついた。 「…部長にも言えない過去だってあんのよ」 「過去の男のことでそんなため息ついてるの?」 「そーやって誘導尋問みたいなことしないの!」 ぷっくりと頬を膨らませた葉月に思わず笑みがこぼれてしまう。 ホントにこの女は表情が豊かで…あの頃の冴子にそっくりだ。 そんな事を思いながら俺も3杯目のソルティドッグを口に運んだ時だった。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1283人が本棚に入れています
本棚に追加