Act.32

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片や正座、片や土下座状態で向き合う二人。 けれど部長の膝に額を乗せ、伏せたままの葉月が涙声で答えた。 「……幸せにしてください」 「そのつもりでプロポーズしてる」 「だけど浮気したら、ち●ち●切りますから」 「お前は阿部サダか」 「阿部サダって誰?」 「知らなきゃいい」 二人のやり取りを聞きながら私は瞼を閉じて笑った。 やっぱり楠田部長と葉月はいいコンビだなと思いながら───。
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