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そんな二人の姿を私の隣で小雪さんも、零れ落ちる涙もそのままに静かに見守っている。
「だけどお前は勘違いもいいとこだ。
亮平が選ぶ人生に、俺がとやかく言うとでも思ってたのか?」
優しく語りかける友哉の声。
葉月のことを語った時と同じ声色からは溢れんばかりの愛を感じて、私は悟った。
ああ…そうか。
友哉にとっての葉月は…家族だったんだ…。
静かな病室に再び友哉の声が響く。
「なぁ亮平、俺はもう誰も恨んでなんかいない。
これは全部……そういう運命だったんだ。
亮平もそうは思わないか?」
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